実録!オーダーメイドシャツのトラブル【生地不足】

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フルオーダーでは様々なトラブルが発生します。
そこで今回は、今までに本当にあったオーダーシャツのトラブルのなかから様々な原因による生地不足のトラブルについてまとめました。
これを参考にして、問題が起こらない様に対策してください。

実録!オーダーメイドシャツのトラブル 【手書き伝票】
フルオーダーでは様々なトラブルが発生します。 そこで今回は、今までに本当にあったオーダーシャツのトラブルのなかから手書きの受注伝票によるトラブルについてまとめました。 これを参考にして、問題が起こらない様に対策してください。 ...

生地不良による生地不足

丁寧に取り扱っていても、日に日に生地は劣化していきます。
光による劣化や、取り扱いによる損傷など、原因は様々です。
割合は少ないですが、生地屋から出荷する時点で既にB品だったという事もあります。
できる限り不良部分を避けて裁断するため、損傷度合いによっては生地不足が発生してしまいます。

贈答品の日焼けによる生地不足

お客様の間違った保管方法により、生地が日焼けしてしまったことによる生地不足です。

オーダーメイドシャツのお仕立券を、結婚式の引き出物などの贈答品に使うお客様は多くいます。
お仕立券だけを贈るお客様もいれば、お客様一人一人に生地を選んだうえでお仕立券を添えて贈るお客様もいます。
この贈答された生地を劣化させてしまうことが多いです。

贈られた後すぐに仕立てに出せれば問題ないのですが、仕立てに出し忘れて、長期間自宅で保存してしまうことも多いです。
箱の中に入っていたとしても、日光や蛍光灯に含まれる紫外線の影響を強くうけ、生地が劣化してしまいます。
全体がまんべんなく日焼けすることはなく、日によく当たる部分(上部と折り目)が特に焼けてしまうため、日焼けの線が目立ってしまいます。
この日焼け部分を避けて裁断しようとすると、場所や日焼けの度合いにもよりますが、生地が不足してしまうことがあります。

贈答品の日焼けに対するメーカー側の対策は
贈答生地をお客様に渡す際は、A5サイズ程度に切ったスワッチ入りのお仕立券を渡し、現物生地は店舗またはメーカーで保管させてもらうことです。
お客様に生地を渡す際には、お客様が生地に詳しくないことが多いことを考慮し、責任をすべてお客様にゆだねずに、より安全な方法を提案してください。
贈答品の日焼けに対するお客様側の対策は
贈答品のため、特別な1着を仕立てるために大事にとっておきたい気持ちも分かりますが、もらってからできるだけすぐに仕立ててください。
お客様によっては「贈答された生地で仕立てることに意味があるから、日焼けが入っても構わない」という方もいますが、見栄えが悪く仕立てあがるため、着ないことが多いです。
そのため、劣化する前に、できるだけ早く仕立ててください。

保管不良からくる生地の劣化による生地不足

間違った保管方法により、生地が劣化してしまったことによる生地不足です。

奇抜な色や柄の生地は、一定の需要はあるのですが、なかなか売れないため店頭に長く展示されていることが多く、日光や蛍光灯に含まれる紫外線の影響を強くうけ、生地が日焼けしてしまいます。
店頭に展示されている生地はもちろんですが、店の奥の方にある棚でも、緩やかに日焼けします。
全体がまんべんなく日焼けすることはなく、日によく当たる部分(上部と折り目)が特に焼けてしまうため、日焼けの線が目立ってしまいます。
また、日焼けを避けて倉庫に長期保存していると、保存している段ボールなどが湿気を吸い、生地がカビてしまうことがあります。

この日焼けやカビなどによる損傷部分を避けて裁断しようとすると、お客様の体型や生地の損傷具合にもよりますが、生地が不足してしまうことがあります。

日焼けへの対策は
室内の電灯をLEDなどの紫外線の発生しにくいものにし、直射日光を避けてください。
カビへの対策は
清潔で恒温恒湿な部屋に保存してください。

取扱不良からくる汚れや擦れによる生地不足

間違った取り扱い方法により、生地が損傷してしまったことによる生地不足です。

パッケージングされた着分生地では、でき上がりのイメージが想像しにくいので、広げた生地を見てみたいと言われることがしばしばあります。
この生地を広げる時に、傷をつけてしまったり、擦れを作ってしまったり、汚してしまう事があります。
どんなに取り扱いに気を付けていても、完全に回避することは難しいです。
ただし、よほど酷い扱いをしなければ、生地が不足するほどの損傷を与えることは少ないです。

取扱不良に対する対策は
商品とは別に、お客様に見せるための生地見本を用意しておくことです。
すべての生地に対して見本を用意するのが難しい場合は、定番生地と、いくつかの色柄見本を用意するだけでも良いです。
できる限り、商品に直接触れる機会を減らしてください。

異物の織り込みや織り傷による生地不足

生地の初期不良による生地不足です。

反物の段階で、微量の異物が織り込まれたり、織機による傷がついていたりすることがあります。
この異物とは、別の色の繊維や、機械油がついてしまった糸などです。
この様な場合、生地屋に報告はしますが、生地自体は使用することがほとんどです。
傷などの不良部分を避けて裁断し、避けきれなかった異物や汚れなどは裁断後に綺麗にします。

ただしまれに、生地全体に異物が織り込まれていることもあります。
この場合、縦一列または横一列すべてが使用できなかったり、最悪の場合は反物すべてが使用できなかったりします。
この様な大規模な生地トラブルの際に、生地不足が発生します。

生地の初期不良に対する対処法は
生地を着分に裁断する前に検反をし、事前に見つけておくことです。
機屋や生地屋で見つけられるトラブルは、目に付きやすい物だけです。
微細な異物の織り込みや、白い生地の傷などは見つけにくいため、裁断を行う直前にしか見つけることができません。
そのため、裁断を行う前に使用できない部分を見つけておき、大きな無駄が発生しない様にしてください。

斜向による生地不足

不適切な裁断方法により、着分生地が斜めに切られてしまったことによる生地不足です。

生地の裁断が地の目に対して直角ではないため、両端を測ると長さが足りている様に思えても、CAM裁断で有効な部分が減ってしまい、生地が足りなくなるという事があります。
手裁断で対処できることもありますが、CAMで裁断をした方が高い収率になることが多く、常に対処できるわけではないです。
布帛ではあまり起こりませんが、カットソーではよく起こります。

生地の斜向に対する対策は
斜向しやすい生地に関しては、それらを踏まえた用尺出しをし、着分カットをしてもらうことです。
オーダーシャツでカットソーを扱うことは少ないですが、フルオーダーメイドではしばしば扱います。
素材の特性を理解して対処してください。

お客様が大寸の場合の生地不足

オーダーメイドシャツの多くは、あらかじめ生地を着分でカットして販売しています。
この着分生地は、平均的なお客様より一回り大きなお客様の服を仕立てるために必要な分量を見積もっています。
単純に言うと、Lサイズのお客様の、一般的なデザインの範疇のオーダーすべてに対応できるだけの長さです。
Lサイズくらいのお客様であれば、ロングポイントカラーでもダブルカフスでも、着分生地内に収まります。
そのため、柄のピッチが広いものは、無地の着分と比べて長くカットすることもあります。

上記ではLサイズと言い換えましたが、厳密には規定サイズが決められていることが多いです。
例えば、総丈と裄丈の合計が160cmを超えるもの、または、身幅の最大値が100cmを超えるものなどは「大寸」に該当するという様に決められています。
この大寸に該当するお客様は、1つの着分生地ではパーツを取り切れない可能性があることから、着分生地を2枚使用します。
しかし、規定されているにも関わらず、2枚送るべき生地を1枚しか工場に送らない受注者も少なくないです。

ここで、トラブルに発展します。

ケチから発生する生地不足

必要な生地量を送らないことによる生地不足です。

上質な生地を着分でカットして売っているメーカーに多いのですが、単純に「もったいないから送らない」というメーカーがあります。
大寸のお客様には2着分のカット生地が必要なのですが、メーカーがもったいないと思い、1着分で何とかして欲しいという想いから、生地を1着分しか送らないことがあります。
これは、着分生地にハサミを入れてしまうと、商品として店頭に並べることができないからです。
例を挙げると、33,000円(税込み)で売れるはずの商品が1つ消えてしまう様なものです。
200番手双糸などの高級生地であればあるほど、もったいないと思ってしまう気持ちはわかりますが、規定に沿って行動した方が良いです。

生地が足りないとどうなるかと言うと、単純な話で、服が作れません。

  1. 生地が足りなくて生産がストップすることにより、時間をロスする。
  2. メーカーと工場の、双方の窓口業務が増えることにより、全体の仕事量が増える。
  3. 生地の追加送付が必要になり、無駄な配送料が増える。
  4. 納期までの期間が迫るため、急ぎで流すことにより、ミスを誘発させる。

上記の結果、クレームの増加に繋がって評判を落としたり、工場側から工賃を値上げされたりしてしまいます。
そのため、もったいないと思って送らなかった商品の原価以上に、損害が大きくなってしまう可能性を秘めています。

大寸への基本的な対処法は
とても単純で、規定に沿って必要な生地を適量送るだけです。
もしも2着分の生地を使用せずに済んだ場合は、でき上がった商品と一緒に返却してもらうことも可能です。
そのため、下手に倹約のまねごとをせず、保険をかけて行動した方が、結果としてコストカットに繋がる場合もあるため、適切な行動を心がけてください。

間違った経験則から発生する生地不足

以前の成功体験により、今回も対処可能だと誤認してしまったことによる生地不足です。

デザインを調整することで、生地の使用量を減らすことが可能です。
長袖であればダブルカフスよりもシングルカフス、長袖よりも半袖の方が生地の必要量は少なくて済みます。
そのため、デザインを変えることで、大寸でも着分内に収まることもあります。
ただし、常に収まるわけではないです。
少し身体が大きい程度であればカバーできますが、身長がとても高かったり、恰幅がとても良かったりする場合にはカバーしきれない場合があります。

裁断には、体型・デザイン・生地幅・柄ピッチなどの様々な要因が絡んできます。
そのため、以前に受けた似た体型のお客様の注文では1着分で取り切れたとしても、今回のお客様も同じ様に取り切れるとは限りません。

大寸をデザイン変更で対処する方法は
長袖用と半袖用の、2つの大寸の規定値を用意しておくことです。
2つの大寸の規定値を用意しておくことで、余剰に生地を送らなくても済むようになります。
ただし、大寸に対する追加生地代は発生しなくても、工場側の規定により大寸用の追加工賃はそのまま発生する場合があります。
後でトラブルにならない様に、工場との取り決めも把握しておいてください。

もしこの対処法が手間と思う場合は、通常の大寸規定に沿って必要な生地を適量送ってください。

あいまいな記憶から発生する生地不足

あいまいな記憶や情報により、工場に残布があると思い込んでいることによる生地不足です。

以前に大寸で使用した生地の残りが、工場に残っていると思い発生する生地不足です。
大寸用の生地を工場に送る場合、残布を工場で保管しておいてもらうことも多いです。
これは、商品にならないカット生地をメーカー側に戻されても管理に困るという考えと、同じ生地を使用する大寸や修理の時に毎回送りなおすのが手間だという考えから、工場側に保管を任せています。
ただし、保管のみ行っているため、管理をしていないことも多いです。
そのため、保管しているはずの生地が見つからなかったり、生地がどのくらい残っているかを把握していなかったりします。
結果として、使用できる残布がなく、新たに着分生地を送りなおす必要が発生します。

残布管理に対する対処法は、2つあります。

残布に対する1つめの管理方法は
毎回残布を返却してもらうことです。
工場では、日々数百枚のオーダーメイドを縫い上げており、受注メーカーも様々です。
それらすべてを把握した上に、今現在オーダーに関係ない生地まで完璧に把握させることは難しいです。
そのため、完成した商品をメーカーに送る時に一緒に送り返してもらい、メーカー側で管理します。
こうすることで残数も把握でき、残布があると思い込んで送らないというミスが発生しなくなります。
ただし、残布をメーカー側で保管するため場所が必要になることと、生地を劣化させずに保管できる環境が必要になります。
残布に対する2つめの管理方法は
工場で残布の保管と管理を行い、残布の量を工場とメーカーの双方で共有することです。
大寸用などで発送した着分生地の総長・使用数・残数の予測をメーカー側で出し、商品が完成した段階での残数を工業側から報告してもらい、生地を保管してもらいます。
この残数をまとめた表をメーカーと工場で共有しておくことで、あると思いこむミスが発生しなくなります。
もし残数があるはずなのに工場に無い場合は、追加の生地代と送料を負担してもらうため、工場側の管理も厳格になり、メーカー側に不利益は生じにくいです。
ただし、工場側には生地の保管と管理の手間が発生する上に、生地代や送料まで負担させられてしまう可能性があるため、管理料を請求される可能性があります。

月間の取扱数が少ないメーカーは、前者の「メーカー側での残布管理」を行い、
月間の取扱数が多いメーカーや、複数のメーカーが合同で入っているブランドは、後者の「工場側での残布管理」を行うことが多いです。

単純なヒューマンエラーによる生地不足

引継ぎ不足や忘れていることにより、大寸用の生地を送り忘れてしまうことによる生地不足です。

オーダーメイドを行う企業では、ブランドがすべてを管理している店舗と、ブランドの管理下で複数の生地メーカーが参入している店舗があります。
百貨店などの箱場では、その箱内(ブース内)のテナントを管理しているブランドがすべてを管理します。
逆に平場では、百貨店の管理下で複数のメーカーが参入している場合があります。

別の業種に置き換えて説明します。
電化製品の量販店に例えると、auの携帯電話契約ブースはauが管理していますが、白物家電(キッチン家電)の販売ブースでは量販店の管理下でSHARPやPanasonicなどの複数メーカーが販売促進を行っていたりします。
この様な場合、auの携帯電話契約ブースではauの契約に関してのみ覚えれば良いですが、白物家電の販売ブースでは量販店配送ルールや競合他社のキャンペーンなども把握しておく必要があります。
これに似た状況が、アパレルでも行われています。

複数のメーカーが合同で入っている売り場では、自社のルールではなく、管理している企業のルールに沿う必要があります。
これは、お客様が商品を買ったときに、品質や意匠が統一されていないと困るからです。
自社ルールと統一ルールに差があると、ルールを間違えたり忘れたりしやすくなり、トラブルに発展します。

ルールの見落としに対する管理者側の対策は
ルールを明示にして、初めて売り場に立つ人でも間違えない様に、わかりやすい資料とシステムを確立させることです。
人が携わる以上は、ヒューマンエラーは0にはできませんが、環境やツールを整えて減らせるようにしてください。
ルールの見落としに対する販売員側の対策は
ルールを確認し、理解する他ないです。
その場に必要なルールを確認し、ミスが起こらない様に対策をとってください。

理解不足から発生する生地不足

知識だけでも経験だけでも、問題の根本解決は難しいです。
問題の発生を抑えるには、取扱商品への理解も必要ですが、関わっている仕事全般に対する理解や配慮も必要です。
実際的な動きを踏まえ、適切な運用ができるように想像してください。

正しい理論から発生する生地不足

理論的ではあるが、実際の動きを考慮していないことによる生地不足です。

一般的に、メーカーにはパタンナーが常駐しています。
そのパタンナーの多くは、工場やオーダーメイドについての知識はありますが、実際の経験がないことがほとんどです。
そのため、理論に偏ってしまい、実際の動きを考慮し忘れてしまうことがあります。

メーカー側のパタンナーは、できる限り少ない生地ですべてのパーツが裁断できる様に、収率を重視してマーキングします。
パーツ同士の間隔を最小限に抑え、できるだけ隙間があかない様にマーキングして、必要尺の数値を短くします。
これは、既製品の裁断の際に採られることが多いマーキング方法です。

これに対して工場側のマーカーは、事故を起こしにくく、作業効率を良くしつつ、用意された生地に納まるようにマーキングをします。
生地の終始やミミが入らない様に隙間をあけ、CAMの巻き込みが起こらない様にパーツ同士の間隔を開け、パーツが紛失しない様に小パーツをまとめます。
柄のある生地では、裁断位置によって柄のピッチが変わるため、並べ方に関する規定もあります。
シャツではあまり行いませんが、厚手の生地では斜向や拡縮を解消するために、放反や荒裁ちを行うこともあります。
また、ミミに沿って残布を残すようにして、衿取り換えなどに使用しやすい形で生地を残すのは、オーダーメイドならではのマーキング方法です。

この様に、マーキング方法の考え方からして違います。
理論的にはギリギリ納まる様な場合も、実際の生地の総長・幅・斜向具合・損傷具合などによる要因から、足りなくなってしまうことがあります。

適切な要尺出しの方法は
理論的な考えと共に、実際的な動きも理解することです。
理想状態を想定して出したデータを四角四面に捉え、理論武装を振りかざしたとしても、実現できなければ意味はないです。
工場でのマーキングに対する考え方や、実際の動きを考慮し、必要な余裕をもたせた用尺を見積ることで生地不足が予防できます。
無闇に余剰生地を増やす必要はないですが、シビアになりすぎず、実際的な生地の適量を見積もってください。

柄を考慮していないことから発生する生地不足

柄を考慮し忘れていることにより、予想外に要尺がかかってしまったことによる生地不足です。

柄ピッチが狭い生地であればあまり問題にはなりませんが、柄ピッチが広い生地や、柄に方向がある生地の場合には生地が足りなくなることがあります。
大寸の説明の時に少し触れましたが、柄のピッチが広いものは、無地の着分と比べて長くカットすることがあります。
ただし、体型バランスやデザインによっても変わり、どのくらい長くするかが難しく、長くした意味をなさないこともあるため、カット長はすべて一律という企業も少なくないです。

対処法は2つあります。

大柄の生地に対する1つめの対策は
前述の通り、柄ピッチの広い生地や、柄に方向がある生地の場合には、着分を長く裁断しておくことです。
例を挙げると、「ダブル幅の生地の、差し込み可の柄のピッチが20mm以上の場合には着分のカット長を10%延長する」などの対策をとります。
この長さの延長具合に関しては、自社のパタンナーやマーカーに数値を出してもらってください。
事前に想定する手間はありますが、運用時に問題が起こりにくくなります。
大柄の生地に対する2つめの対策は
柄ピッチの広い生地や、柄に方向がある生地用の大寸規定を作ることです。
例として、「ダブル幅の生地の、差し込み可の柄のピッチが20mm以上の場合には大寸・大柄用を使用する」などの様にいくつかの大寸規定を作り、使い分けてください。
ただし、多数の規定を用意することは、販売員側が用途を理解して使い分ける必要があり、抜け落ちてしまう可能性が残ります。

前者の対策の方が、1工程での問題解決力が高いです。
後者の対策をとる場合は、見落としなどの単純なヒューマンエラーが起きにくい状況を作るために、コンピュータを利用したシステムに組み込むなどの対策を併せてとってください。

裁断ミスによる生地不足

単純なヒューマンエラーによるトラブルは、どの仕事においても多く発生しがちな問題です。
裁断や縫製のミスは、その最たる例とも言えます。
「気を付ける他ない」と言ってしまえばそれまでですが、作業者だけではなく、仕組みから問題に取り組むことをお勧めします。

着分の裁断ミスによる生地不足

見落としなどにより、反物から着分への裁断をミスしてしまうことによる生地不足です。

反物を着分に裁断する時に、斜向への考慮不足や、延反不足による縮小、単純な設定ミスなどから生地の有効使用範囲が狭まってしまうことがあります。
自社で裁断する場合には気を付けることはできますが、生地屋にお願いしている時には、こちら側では気を付けることができません。

着分の裁断ミスに対する対処法は
問題が発生したときに、同じ反物から裁断した着分生地を無作為に数点選び、問題の着分生地だけが短かったのか、すべての着分生地が短かったのかを確認してください。
問題が確認できたら、裁断担当者に報告をし、同様のミスが起こらないように対策をとってもらってください。
手間ではありますが、問題の把握と報告をし、次回以降のミスを抑制してください。

パーツの裁断ミスによる生地不足

見落としなどにより、パーツの裁断をミスしてしまうことによる生地不足です。

生地の敷き方が悪かったり、CAMの刃の調整が悪かったりすると、うまくパーツが切り離せずに再裁断が必要になってしまう場合があります。
また、生地の取り違えをしてしまうと、1着分丸々再裁断になってしまいます。

パーツの裁断ミスに対する対処法は
道具のメンテナンスや製品の取り扱い方に注意して、気を付ける他ないです。
ミスが続くようであれば、担当者の認識または仕事の流れに問題があります。
これに関しては、各工場がその場に合った改善策を考えていく他ないです。
単純なヒューマンエラーを起こさないために、適切な環境を整えてください。

まとめ

オーダーメイドでよく起こる「生地不足」に関するトラブルをまとめましたが、ご理解いただけましたか?
同じ生地不足でも、原因が違えば対処法も違ってきます。
適切な予防と対処をし、トラブルが起こらない様に対策してください。

また、「こんなトラブルにはどう対処したら良いのか?」という疑問がある方は、トップページのお問い合わせから質問してください。

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