ひと手間加えて使いやすく!お客様目線で作るボタン台帳

便利な情報・まとめ

オーダーメイドで服を作る際に、ボタン台帳というボタンがたくさんついた見本帳を見たことがある人がいると思います。
これらのボタン台帳は工場で作ることが多いのですが、作業効率重視のためシンプルに作られています。
そこで今回は、お客様からの見やすさを重視したボタン台帳の作り方を紹介します。

ボタン台帳とは

一般的にボタン台帳とは、自社で取り扱うボタンの現物見本を台紙に留め付けたものを指します。

資材屋が扱うボタン台帳には “ボタンの現物” “型番” “対応サイズ” “対応色” “商品詳細スペック” などが書かれています。
値段が変動するたびに作り直す手間を省くため、現物台帳やPDF化された台帳には値段を載せていないことが多いです。
そのため値段については、取引窓口となる営業の人に聞くかオンラインストア上で確認します。

一方、オーダーメイドで扱うボタン台帳は “ボタンの現物の代表1個” “指示番号” “オプション料金” が書かれています。
オーダーを受ける際に必要な、最低限の情報が書かれています。

この他にも企画者の管理用台帳など、用途に応じて様々な形式の台帳があります。
※ 写真は、わたしが使う管理台帳のひとつです。

使いやすいボタン台帳とは

オーダーメイドにおいて使いやすいボタン台帳とは、お客様が商品の仕上がりをイメージしやすい形式のものです。

資材屋の台帳や、持ち歩きの利便性を重視したコンパクトな台帳は、”ボタンを見ることには問題はないが、密に並べてあるため商品の仕上がりをイメージしやすい訳ではない” ことが多く、企業側が使いやすい形式で作られています。

当然これとは別に現物見本も持っていますが、少し手を加えてお客様目線で使いやすい台帳を作りましょう。

生地を張る

オーソドックスな生地にボタンを付けることで、商品の仕上がりをイメージしやすくなります。

ボタン台帳の多くは、厚紙に留め付けられていることがほとんどです。
情報が印刷でき、作成の手間が少なく、汚れなどの劣化によって取り変えることが容易だからです。

これに対して生地を張った台帳は、手間も製作コストもかかります。
そのため、簡単に手早く作成できる紙のままの台帳が多く作られています。

ただし実際の商品と同じように、生地にボタンを付けた方がイメージがしやすいです。

糸で縫い付ける

ボタンの指定時に使用する糸で縫い付けることで、より実際的な商品の仕上がりをイメージしやすくなります。

ボタン台帳の多くは、グルーガンや両面テープ、ワイヤーなどで留めつけられていることが多いです。
これは、作成の手間が少なく簡単だからです。

これに対して糸で縫い付ける台帳は、手間も製作コストもかかります。
そのため簡単に手早く作成できる方法として縫い付け以外が選ばれることが多いです。

ただし、実際の商品と同じ糸で縫い付けた方がイメージがしやすいです。
これにより “ボタンの指定をする時に、ボタン付け糸の指定を忘れてお客様のイメージとずれてしまう” というトラブルを回避しやすくなります。

その他

用途ごとに台紙を分ける
用途ごとに台紙を分けることで、より具体的に商品の仕上がりをイメージしやすくなります。
そのため基本のボタン台帳の他に、用途ごとに適した台帳または台紙を用意すると良いです。
スーツのオーダーメイドであれば基本台帳の他に、黒・ネイビー・ライトグレーの3色に適したボタンだけを抜粋した台紙を作ることで、より具体的にイメージしやすくなります。
ボタン同士の間隔を広げる
ボタン同士の間隔を広げることで、個々のデザインを捉えやすくなります。
ボタン同士の間隔が狭いと、隣り合ったボタンが邪魔をしてイメージしにくくなることがあります。
お互いのイメージに干渉しないように少し広めに間隔をあけることで、個々のデザインが商品に与える印象を正確に捉えやすくなります。
使用するサイズのボタンをすべて留め付ける
使用するサイズのボタンをすべて留め付けることで、大きさによる見え方の違いがわかりやすくなります。
企業によって使用するボタンのサイズに違はありますが、シャツの場合には “身頃にφ10.0mm” “ボタンダウンにφ9.0mm” “カフスにφ11.5mm” を使用するなど、複数サイズのボタンを1着に使用することがあります。
この様に複数サイズのボタンを使用する場合は、すべて載せた方が大きさによる見え方の違いがわかりやすくなります。
また貝などの天然素材の場合、どうしても色味や光沢の加減が違ってしまいます。
複数個の同型ボタンを並べることで、天然ものによる差を説明しやすくクレームの発生を防ぎやすくなります。

ここに挙げた例以外にも台帳を使いやすくする細かな工夫はありますが、割愛させていただきます。

まとめ

お客様目線で作る “ボタン台帳” についてまとめましたが、試したくなる案はありましたか?
お客様がイメージしやすくなることで、スムーズな接客に繋がりクレームの抑止にもつながります。
少数しか作らない備品なので、少し手間でもみんなが使いやすい台帳を作ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました