ミトラカラーとは？

シャツの衿オプションを施した「ミトラカラー」を紹介します。

※ マイターカラーとは、別のデザインです。

ミトラカラーを直訳すると司教冠の衿となり、「司教冠についた2本の帯の様に、羽衿の前端を平行に切り離してはぎ合せた衿」の事を指します。

シャツのオプションのひとつですが、オプションとしてではなく衿型に組み込まれていることが多いです。

構造由来の名前

デザイン名

司教冠の帯に見立てて、
羽衿の前端を平行に切り離し、地の目を直角にして接ぎ合わせることが特徴です。

適用可能な条件：
羽衿や1枚衿などの、剣先を持つ衿パーツが必要です。

適用する内容：
羽衿や1枚衿の前端を平行に切り離し、接ぎ合わせます。
分割した小ピースの地の目方向を分割線に対して平行に変更し、ストライプ生地を使用することで、はぎ目を浮かび上がらせてミトラらしさを強調することが多いです。

ミトラカラーと相性の良いデザインは？

基本的に、どの衿型とも相性は良いですが、
ライトアングルカラーの様に、直角に近い剣先の衿型と相性が良いです。
剣先が直角の衿の場合、小ピースと衿の地の目が直角に突き合わされるため、柄の出方が明瞭で、縫製もしやすいです。

ビジネスにも使用するシャツの場合は、
淡色で、ドビー織りのやや太めのストライプ生地と相性が良いです。
主張を抑えながらも、ミトラらしさを出すことができます。

カジュアルに使用するシャツの場合は、
身生地には無地を使用して、衿にのみやや太めのストライプ柄の生地を使用するとデザインが強調されます。
ミトラらしさを前面に押し出せますが、個性が強くなってしまい、ビジネス用にはやや不向きです。

用途に合わせて選んでください。

本来は1枚である衿にはぎ目を作るため、縫い代の段差でプレス跡ができやすくなります。
羽衿にアイロンをかける際は、テカリやシワを作らない様に注意してください。