花粉・黄砂・梅雨など、洗濯物を干せない日は一年中あります。
サーキュレーター付き乾燥機も良いですが、乾燥だけではなくシワも消したいですよね。
そこで今回は、小型シャツ乾燥機の “アイロンいら~ず” の紹介と使い方説明をします。
アイロンいら~ず とは?
アイロンがけをしなくても服をパリッと仕上げることができる、シャツ用の小型衣類乾燥機です。
洗ったシャツを機器の乾燥バックに被せて空気を送ることで、生地をピンと張りしわを伸ばしながら乾燥させます。
アイロンがけとは違い、生地の表面をテカらせてしまう心配がなく誰でも簡単に取り扱えます。
販売元は、秋葉原にある “サンコーレアモノショップ” というニッチ市場を攻めている会社の商品です。
誰もが欲しくなる商品ではなく、誰かがピンポイントな用途で欲しがっている商品を置いていることが特徴です。
メリット・デメリット
最大のメリットは、アイロンがけせずに生地のシワが伸ばせることです。
セットして乾かすだけで、風のある日の天日干しよりもシワがキッチリと消えています。
また、縫い目などの乾きにくい部分もキッチリと乾かしきることができるため、クローゼット内で部屋干し臭が発生することを防げます。
ただし、送風音がややうるさいことはデメリットです。
慣れれば気にならないですが、初めて使うときは気になるかと思います。
部屋の温度が上がってしまうことは、メリットにもデメリットにもなります。
肌寒い日は温風モード、暑い日やエアコンをつけている日は送風モードにすることをオススメします。
詳細な使い方説明
ここからは、説明書に載っていない詳細な使い方説明に入ります。
買った気になって読んでみてください。
取扱説明書によると
「シワを減らす様にセットして」と書いてあるが、説明書にはざっくりとしか書いてないです。
説明書によると、綺麗に乾かすポイントは
- 乾燥バッグの空気弁を調節する
- 乾燥し始めにシャツをピンと伸ばし、シワを取り除いてから乾燥を始める
と書いてあります。
一番重要かつ分かりにくい部分が、乾燥バッグの調整です。
この調整がマスターできれば、シワがほぼなくなります。
【重要】シャツを着せつけて整える
洗濯・脱水後のしっとりとした状態のシャツを着せ付けていきます。
すべてのファスナーを閉じた状態でシャツを着せ付けます。
背ダーツがある場合は、縫い代を前中心側に倒してください。
誤って後にしてしまうと、乾燥時に背中にファスナーのあとがついてしまいます。
前を開けたまま送風してしまうと、以下のようにシワが伸びにくいためNGです。
前立てのボタンをすべて留めます。
慣れるまでは、送風モードで風を送りながらセッティングをし、完了したら熱風モードに切り替るとキレイに仕上がります。
ここからが重要です。
この時、前立ての後ろにファスナーが隠れる様に配置しましょう
乾燥バッグを挟んで対照な位置(前後または左右)の裾を同時に引き、少しずつ整えてください。
身ごろの位置を調整したら、片袖ずつ整えます。
ねじれている場合は、乾燥バッグの袖を逆側にねじるか、そで口を地の目方向に軽く引っ張ることで解消されます。
それでも解消されない場合は、送風を止めてやりなおしてください。
袖が上がることで袖山にシワが溜まりますが、次の工程で直します。
袖の傾斜が自然な角度に落ち着けば、袖の調整は完了です。
この傾斜はシャツによってまちまちなので、一番無理のない状態を見極めてください。
袖まで調整したら細部を整えます。
ここまで完了したら着せ付けは完了です。
次の項では、空気量を調節していきます。
【重要】空気量を調節する
着せつけが終わったら空気量を調節します。
手を抜きがちなポイントですが、シワを減らすためには重要なポイントです。
まずは、身頃のNGポイントを紹介します。
この他にも、背タックが開いている状態などもNGです。
そのため、胸元空気弁を開けながら前立てや裾を引き、シワが残らない様に調節しましょう。
もし胸元空気弁をすべて開けても直らない時は、襟元空気弁も開けて調節しましょう。
ちょこちょこタテ方向に伸ばし、確認しながら空気量を調節しましょう。
身頃の空気量を調節し終えたら、次は袖です。
まずは、袖のNGポイントを紹介します。
身頃と比べると調整することは少ないですが、
・袖がパンパンに張っていて、ヨコにシワができている状態
・カフス端が反り返ってしまう状態
そのため、袖口空気弁を開けながら袖を引き、シワが残らない様に調節しましょう。
もし胸元空気弁をすべて開けても直らない時は、襟元空気弁も開けて調節しましょう。
ここまで終わったら、最後の確認作業です。
この確認まですべて終えたら、熱風モードに切り替えてタイマーを設定します。
着せ付け~確認終了までは、約1分半ほどで完了します。
室温25℃以上では温風で40分ほどかかり、
室温10℃以下では温風で60分ほどかかりますが、身頃だけならこの半分ほどの時間で乾燥します。
この他にも条件はありますが、乾燥時間の参考にしてみてください。
なお、羽衿やカフスをパリッと仕上げたい場合は、乾燥終了後にその部分だけにはアイロンをかけてください。
(自然な仕上がりで良い人には不要な工程です。)
まとめ
購入した場合は “シワのない着付け方” “空気量の調整方法” などをマスターしてください。
ビジネスにおいてシワや臭いは大敵です。
簡単に対策できるので、部屋干しが多くなる季節には重宝すると思います。
コメント