わたしはパタンナーという業種自体の需要が減ったことにより、別の業界へ転職しました。
そこで今回は、なぜパタンナーが不要になったのか? について説明します。
パターンが簡単につくれるようになった
パターンは服作りにはなくてはならないものです。
そのため、よいパターンを作るパタンナーは企業の成長に不可欠でした。
では、なぜ需要が激減したのでしょうか?
そのひとつは、便利なツールやAIが発達したからです。
合理性が高く必要とされていた分野だからこそ、CADなどの便利なツールが発達しました。
そのため、誰でも簡単に短時間で服の型紙が作れるようなりました。
現在は、あり型(過去の型紙)さえあればデザイナーだけで簡単にパターンの修正がおこなえます。
今後は、一般の人でも簡単に服の型紙が作れるだけではなく、工場投入まで完了できるようなアプリケーションが増えるでしょう。
ここまでツールが発達してくると、平面パターンだけを扱うパタンナーでは仕事がなくなります。
ここから活路を開くのであれば、3D-CADをメタバースや機械学習などの技術に絡めながら活用していくほかないでしょう。
ただし、それができるだけの情報技術があるのであれば、アパレル企業に固執する必要はないでしょう。
コロナ禍による事業の最適化
パタンナーの需要の激減に繋がった原因のもうひとつが、コロナ禍をきっかけとした事業の最適化です。
事業の最適化をおこなった結果、効率化のための前述のような便利なツールを導入していき、不要な資材や人材をカットしていきました。
大量解雇されたベテランパタンナーの多くは、フリーパタンナーとして開業しました。
同業他社や副業が多いため、対抗策としてベテランの技術を安価で提供している人も多いです。
むかしは “新卒での入社は難しいが一生安泰” といわれていたパタンナーですが、いまでは “余ったベテラン層が厚すぎるため入社も転職もしにくく フリーでも稼げない業種” となってしまいました。
パタンナーとして生き残るには?
それでは、パタンナーに活路を見出すためにはどうしたら良いでしょうか?
元々がジェネラリスト型のパタンナーであれば、生産や品質の管理を強化していきましょう。
アパレル業界にはアナログな工場も多いため、うまく人間関係を回せる人はすぐには切られないはずです。
逆に、元々がスペシャリスト型のパタンナーであれば、前述のようにメタバースや機械学習を取り入れた方が良いです。
これまでに培った知識と経験を活かして、アプリケーションの精度やUIの向上に一枚かめれば道は繋がるはずです。
まとめ
わたしは起業直後にコロナ禍になったことをきっかけに、再就職ではなく 3DCG・VFX の業界に転職をしました。
パタンナーを目指すなとは言いませんが、リスクも知っておいてください。
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