縫い糸の選び方 と ミシン糸メーカーの一覧を作成しました。
糸の選び方
縫う素材・機器・用途などによって、適している糸が違います。
糸選び初心者の人に向けて “家庭でシャツなどの軽衣料を縫う” 想定でフジックスの糸から選んでみます。
普通地を縫う
シャツ地などの綿やポリエステルの布帛素材をミシンで縫うのであれば “シャッペスパン” がオススメです。
色数が多く丈夫なスパン糸ため、一般的な縫い物に最適です。
糸選びで迷ったらコレを選んでください。
サテン地を縫う
舞台衣装等でシルクなどの艶やかなサテン地をミシンで縫うのであれば、 “ファイン” がオススメです。
スパン糸よりも光沢感があるので、サテン地の光沢にも馴染みやすいです。
同じようなフィラメント糸に “タイヤ―絹” がありますが、綿糸や絹糸よりも合繊糸の方が扱いやすいため “ファイン” をオススメします。
手縫いをする
手縫いにミシン糸を使用する人も多くいますが、手縫いが多い人は “シャッペスパン手縫い” を使用しましょう。
ミシン用と手縫い用では糸の撚り方向が逆になっており、縫うときに糸がもつれにくくなるように配慮されています。
ちょっとした手縫い程度であればミシン糸でも良いですが、手縫い箇所が多いと分かっている時は手縫い糸を使用した方が良いです。
色が合わない時の判断
生地にカラーサンプル帳の糸を乗せて色合わせをしますが、色数が多くても完全に合致する色が見つからない時も多くあります。
そんな時は以下のように判断してください。
- 彩度の高い生地や濃い色の生地の縫い糸に迷ったら、色味を合わせて生地よりもやや濃い目の糸を選びます。
- 薄い色の生地の縫い糸に迷ったら、色味を合わせて生地よりもやや薄目の糸を選びます。
- リバティプリントのような多色の縫い生地の縫い糸に迷ったら、その生地の色の中で遠目で見た時に一番平均的な色を選び、その色に合う糸を選びます。
(ベースの色ではなく、一番多く使われている色に合わせることが多いです。) - ロンドンストライプなどのくっきりと2色にわかれた生地の縫い糸に迷ったら、他の製品にも使いやすい糸を選びます。
例)紺×白のストライプ用に白糸を用意すれば、同シリーズの別色生地(赤×白など)を縫う際にミシン糸のかけ替えの手間が減ります。
おまけ
縫製工場では芯地のずれ防止のために、水溶性のノリを溶いて貼り付けていることが多いです。
三つ折りなどの縫製が苦手な人は “熱接着糸” で仮止めすると安定して縫うことができます。
糸メーカー 一覧
アパレルで使用する糸のメーカー一覧です。
ミシン糸・刺しゅう糸・ロック糸など、様々な糸を扱っています。
(株)フジックス
家庭用ミシン糸に馴染みがある糸メーカーです。
エコテックス認証なども行っているため、初めての縫製で迷ったらこのメーカーの糸がオススメです。
シャッペスパン / キングスパン など
グンゼ(株)
肌着用メーカーとしても有名な、繊維・アパレルのメーカーです。
ファイン ミュー / グンゼコアー など
(株)ゴーセン
テニスやバドミントンなどでも有名な、繊維・アパレルのメーカーです。
アサヒ熊 など
大貫繊維(株)
工業用ミシン糸メーカーです。
エースクラウン など
アズマ(株)
工業用ミシン糸メーカーです。
キンバスパン など
横田(株)
手芸用の手縫い糸を多く扱うメーカーです。
ダルマ / カントリーママ など
コメント