シャツの衿デザインの「ホリゾンタルカラー」を紹介します。
ホリゾンタルカラー とは?
名前の由来は?
ホリゾンタルカラーを直訳すると 水平な衿 となり、「羽衿の前端が水平に見える衿」の事を指します。
シャツの定番衿型のひとつで、ノータイでもさまになりやすいデザインです。
別名は?
構造由来の名前・デザイン名、共に特にないです。
おおまかな特徴は?
羽衿の前端が水平に見えることが特徴です。
水平と言っても、地面に対して水平な衿 という意味ではなく、見た人が水平と感じる衿 と言った方が適切です。
身長差や距離の設定は企業によって様々ですが、
平均身長の男性同士が名刺交換をする際の距離(0.6m~0.8cm) ~ 対面して座って打ち合わせをする距離(1.2m~1.5m)として、
「1m程度離れた位置から相手の喉元を見下ろしたときに、水平に見える衿型」に設定することが多いです。
そのため、喉元に目線の高さを合わせてしまうと、剣先が水平よりも少し前に落ちて見えることが多いです。
※ 以下の写真はサムネイル写真と違い、0.8m離れた位置に立った視点から撮った写真です。
詳細な基本形状は?
衿の構成:ツーピース(羽 + 台)
台衿ボタンの数:1個
前台衿の高さ:2.0 ~ 3.0cm
剣先の形状:剣型
剣先の長さ:8.0 ~ 9.0cm
剣先の開き:150 ~ 190度
衿の仕様:特に無し
その他:特に無し
※ 数値の範囲は、年代・企業により開きがあります。
ホリゾンタルカラー と相性の良いスタイルは?
相性の良いネクタイは?
生地や芯地が厚いネクタイや幅が広いネクタイなどの、結び玉が大きくなりやすいネクタイとは、相性が良いです。
一般的な幅・厚みのネクタイとも、相性がそこそこ良いです。
また、セッテピエゲほど厚いネクタイとも、相性がそこそこ良いです。
幅が細いネクタイとは、相性が良くないです。
相性の良い服装は?
スーツスタイルと相性が良く、特にネクタイをウィンザーノットで結ぶ人に良く合います。
また、ノータイでも衿元がへたりにくいため、胸襟を開いた軽快なスタイルにも合わせやすいです。
その他に、羽根衿の芯を柔らかくすることで、ジャケパンなどのカジュアルスタイルとも合います。
ホリゾンタルカラー の注意点は?
羽衿の剣先付近の形状により、衿腰がしっかりと立ち上がった状態でキープされるため、レギュラーシャツよりも左右の首が擦れやすいです。
そのため、しっかりと首回りのサイズの合ったシャツを着用してください。
それでも擦れが気になる場合は、衿全体の高さを下げたり、羽衿の芯地を柔らかくしたりすることで緩和できます。
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