「Unityの学習を始めたけれど、モデルやテクスチャを自作しているうちに一日が終わってしまった……」 そんな経験はありませんか?
「デザイナーなら素材も自作すべき!」という職人気質な考え方も素敵ですが、”Unityそのもの” を早く習得したいなら、実は「素材作りを一旦お休みする」のが正解なんです。今回は、プロも活用する便利な外部サイトを使い倒して、効率よく、そして楽しくステップアップする方法をご紹介します!
なぜ「素材自作」を後回しにするのが良いのか
Unityを学び始めたばかりの時期に最も大切なのは、”シーンを構築して動かす感覚” を掴むことです。 例えば、かっこいいエフェクト(VFX)を作りたいのに、その土台となるキャラクターや背景のモデリングに何時間もかけていたら、肝心の『VFX Graph』を触る頃には集中力が切れてしまいますよね。
「まずは高品質な借り物で、最高の結果を出す」 この “プロトタイピング精神” こそが、上達への近道です。世の中には、驚くほど高品質な素材を無料で提供してくれているサイトがたくさんあります。これらを使って、まずは「完成した時の喜び」を先に体験してしまいましょう!
ブラウザで完結!テクスチャ制作の時短テクニック
テクスチャは、シーンの印象を決定づける重要な要素です。でも、わざわざ重いソフトを立ち上げる必要はありません。
『ゲームアニメーション資料館』のテクスチャ作成ツール
まず最初にご紹介したいのが、『ゲームアニメーション資料館』さんが提供している「テクスチャ作成ツール」です。 (https://gameanimation.info/texture-create/)
こちらは、ブラウザ上でスライダーを動かすだけで、パーティクルやエフェクトに使いやすいテクスチャが生成できるという “神ツール” です。 「もう少し渦巻きを強くしたい」「色味をふんわりさせたい」といった調整がリアルタイムで反映されるため、直感的に素材が作れます。”シームレス(繋ぎ目がない)” なテクスチャが簡単に書き出せるので、Unityの『Material』にアタッチした瞬間に感動すること間違いなしです!
『Poly Haven』と『AmbientCG』で本物の質感を
よりリアルな風景や建物を作りたい時は、”PBR(物理ベースレンダリング)” に対応したテクスチャを探しましょう。 おすすめは『Poly Haven』や『AmbientCG』です。これらは、岩や木、金属といった「本物の質感」を持つデータを、4Kなどの高解像度かつ無料で公開しています。 「自作のっぺりテクスチャ」を卒業して、これらのサイトからダウンロードしたデータを Unityの『Standard Shader』や『URP』の設定に放り込むだけで、画面のクオリティが数段階アップします。
プロの技を盗む!高品質な3Dモデルの無料配布
「自分でモデリングした車が、どうしてもおもちゃっぽく見える……」 そんな時は、プロが設計した本物のデータを Unity に読み込んでみましょう。
『本田技研工業(Honda)』のスーパーカブ C125
驚くべきことに、あの『ホンダ』さんが看板車種である『スーパーカブ C125』の3Dデータを学習用に公開しています。 商用利用のルールはしっかり確認する必要がありますが、学習用として Unity に取り込んでライティングの練習をするには最高の素材です。 「本物のバイクは、どのパーツにハイライトが入るのか?」「どんなメッシュ構造になっているのか?」を間近で観察できるのは、デザイナーにとって最高のリファレンスになります。
『Sketchfab』のCC0ライセンス検索
世界中のクリエイターが作品を投稿する『Sketchfab』も宝の山です。 検索窓で欲しいものを入力した後、”Downloadable” かつ “CC0″(著作権放棄・パブリックドメイン)にチェックを入れると、無料で使える高品質なモデルがたくさん出てきます。 「とりあえず、かっこいい石像を置いてライティングの練習がしたい」という時は、ここから探すのが一番早いです!
インスピレーションを形にするリファレンス術
素材が揃っても、どう配置すればいいか迷うこともありますよね。そんな時は、世界中の「正解」を見に行きましょう。
『Pinterest』で「ビジュアルの解像度」を上げる
デザイナー御用達の『Pinterest』は、Unity学習でも大活躍します。 単に「ゲーム 画面」と検索するのではなく、”Unity VFX Graph” や “Game Environment Lighting” といった専門的なキーワードで検索してみてください。 気に入った画像を「ボード」に保存していくことで、自分の中に「かっこいい画面のストック」が出来上がります。これが、後々の制作で “迷わないための指針” になるんです。
『ArtStation』で「プロの構造」を覗き見る
より技術的なリファレンスが欲しいなら、『ArtStation』がおすすめです。 ここには世界中のゲーム業界のプロがポートフォリオを投稿しています。素晴らしいのは、完成図だけでなく「どんなノードを組んだか」「どんなテクスチャを重ねたか」という “メイキング(Breakdown)” を載せている投稿が多いことです。 「この表現、どうやってるんだろう?」という疑問の答えが、画像として公開されていることも珍しくありません。
賢く「借りる」のが上達の秘訣
「すべてを自分で作らなければならない」という呪縛を解いてください。 便利なサイトを駆使して、余った時間を「Unityでの表現を磨くこと」に使いましょう。
例えば、
-
『Poly Haven』で綺麗な地面を拾ってくる。
-
『Sketchfab』でかっこいい車を置いてみる。
-
『Pinterest』で見つけたライティングを真似してみる。
-
足りないエフェクトのテクスチャを『ゲームアニメーション資料館』で作る。
これだけで、一から自作するよりも何倍も早く「素敵なシーン」が出来上がります。そして、この「できた!」という成功体験が、次の学習へのモチベーションを支えてくれるのです。
さあ、今日から「全部自作」を卒業して、世界中の素晴らしいリソースを味方につけてみませんか?
